自閉症啓発デー@札幌

前号でお伝えした4月2日の世界自閉症啓発デー。札幌でのイベント開催の初日にお邪魔してまいりました!

世界自閉症啓発デーでは、自閉症をはじめとする発達障害の特性を知り、つながっていくきっかけとなることを目的としています。

札幌イベントの会場である札幌市民交流プラザホールには、自閉症に関するパネル展示のほか、グッズ販売、当事者団体の紹介などのコーナーが設けられていました。

img1 img2
img3 img4
img5 img6

このイベントを主催しているのが札幌ポプラ会です。
札幌ポプラ会の説明を少し加えますと、こちらは北海道自閉症協会の8つの分会のうちの一つの団体。現在、会員156名ほどの自閉症児・者の当事者とその家族、支援者のための活動を行っています。

img11
▲ 札幌ポプラ会の皆さん。左から3人目が会長の松岡さんです。

会長の松岡円さんにお話を伺ったところ、ポプラ会をはじめとした当事者団体の重要性が浮かび上がってきました。

もっと知ろう。自閉症のこと、特性のこと。

自閉症、もしくは自閉スペクトラム症、という言葉自体は社会に浸透しつつありますが、内容についてはまだまだ知られていないのが実情です。
具体的にどんな支援が必要なのか、理解がないと想像もできないというのは当然のこと。
それは広く一般社会についてもそうですし、様々な特性を持つ方とそのご家族についても同じです。
札幌を例にとると、近年の児童デイサービスの発達により、幼児期から小学校、中学校くらいまでは徐々に手厚い支援が受けられるようになってきたといいます。
しかし、問題はそのあとの支援の継続。
自閉症当事者の方が社会に出る際には多くの困難があり、そのパイプ役となる家族の役割はとても重要ですが、どこに支援を求めてよいのかわからないということが、実は結構あるそうです。
そんなときに相談できる先のひとつが、ポプラ会をはじめとする当事者団体だというわけです。声が出せない当事者に代わり、その人その人の特性を適切に伝え、社会とつなげていくための役割を担っています。
例えばこの度の新型コロナウィルスワクチンの接種然り。
集団接種に向かない人々のためのフォローや支援が最後に回されがちだったといいます。そんなとき、相談したり困難を分かち合える先があれば、どんなに力強いことでしょうか。みんなで声を合わせれば、具体的支援策を要望することも不可能ではありません。実際に実現するには時間がかかりますが、ひとつひとつ声をあげ続けているそうです。

わたしたちも参加できます。

この松岡さんのお話はまた、直接当事者ではない我々にも響くことです。 もし私たちが、もう少し理解していれば、「こんな時どうすればいいのかな」と想像しやすくなります。 この4月2日をひとつのきっかけとして、私たちも相互理解を考えていければと思っています。 なお、セルフィ―写真という形でもこのイベントに参加できますので、ぜひご参加ください!

img7 img8

当日はテレビ塔もブルーにライトアップして応援!

4月2日は18:00からテレビ塔や時計台もブルーにライトアップされ、自閉症啓発デーを盛り上げました。

img9 img10
img12 img13
▲ 当事者でイラストレーターのカワサキさんがデザインしたマスコットキャラクターのグッズを購入しました。 ▲ グッズは期間限定で札幌駅西口の「元気ショップいこ~る」でも販売しています。