激闘に感動と涙 技能五輪全国大会2021@東京
2021年12月18日~19日にわたり東京にて技能五輪全国大会が開催されました。北海道代表選手の熱き闘いの模様をお伝えします。
北海道からは6種目14名が出場
北海道からの出場種目は以下の通りです
職種 | 配属先 | 人数 |
---|---|---|
配管 | 株式会社進興工業(苫小牧市) | 2名 |
家具 | 株式会社プレステージジャパン(東川町) | 1名 |
北海道立旭川高等技術専門学院(旭川市) | 4名 | |
建具 | 有限会社高橋加工部(帯広市) | 1名 |
北海道立帯広高等技術専門学院(帯広市) | 1名 | |
建築大工 | 株式会社長南建設(旭川市) | 1名 |
株式会社広翔カワハラ(旭川市) | 1名 | |
北海道立帯広高等技術専門学院(帯広市) | 1名 | |
洋裁 | 工藤洋裁教室(札幌市) | 1名 |
造園 | 北海道岩見沢農業高等学校(岩見沢市) | 1名 |
長くて短い、熱い闘い
今回、まめぷろマガジンでも初めて大会取材に入らせていただきました。
事前準備と開会式から閉会式までの4日間、ものづくりに情熱をかたむける若者と支える先生や師匠方、縁の下から支える職業能力開発協会の方々、実にたくさんの方にお会いしました。
技術を若者につなげていき、育成するために、出張授業を行ったり、夏休み期間を利用して現場体験をさせてくださる職人の方もいらっしゃいました。
大会出場を一つのきっかけにして、協力してくれる先輩方への感謝や、技術を磨くために必要な「尋く力」を得ていってほしいと語ってくださる社長さんもいらっしゃいました。
どの方とお話をしても、ご自身の技術への誇りと、若い人材を育成してつなげていきたいという情熱を胸に秘めていらっしゃることが伝わってきました。
また、日本各地から選ばれて出場している選手たちを取り巻く練習環境や生活環境も、学生もいれば既にその道の職人として歩んでいる人もいて、様々です。
そんな彼らが一堂に会し自分の技を課題作品にぶつけていきます。
綿密に計画し、練習してきた成果を発揮できるか、手に汗を握ります。
▲ 真剣な表情で取り組む
▲ すべて自作の衣装で挑みます。 |
折返してラスト1時間というあたりになると、見ているこちらの心拍数は急上昇。しかし選手はどの方も冷静に、慌てることなく、作業を進めています。
ビー!
ブザーが鳴り、競技終了!
ほっと表情を緩ませる選手、悔しさをのぞかせる選手、
そんな素の姿に出会えたこともまた、この取材の醍醐味といえるでしょう。
▲ ほっとした表情 |
▲ やり遂げました! |
闘う人、指導する人、すべてに拍手を
今回は家具部門、建具部門で北海道の選手が入賞し、特に建具部門では金賞銀賞を獲得。
おめでとうございます。
入賞を逃した選手も皆さん健闘されていました。
彼らの表情が、背中が、何よりも雄弁に語ってくれています。
▲ 師匠と肩を並べる |
▲ 悔しい背中 |
▲ 隣の選手の分も片づけをする姿 |
▲ 作品とともに |
北海道予選からたびたびご紹介してきた辻選手も大健闘!
▲ 「練習でできないことは本番でもできないよ。」という先生の言葉が印象的でした。 |
全国大会のレベルの高さに圧倒されながらも、果敢に挑む姿は迫力があり、とても大きく見えました。
いつもとは違う場所で、独特の雰囲気の中、緊張や焦りとも闘いながらそれぞれの課題作品を仕上げていく姿はいつまでも瞼に焼き付いて消えることはないでしょう。
額に汗し、何かをやり遂げた若者の未来は明るく、道はまっすぐに伸びています。
私たちはそれを応援できる大人でありたい。
そう願ってやみません。
同時に、「来年も来て若者の応援とPRしてやってよ」とまめぷろ編集にハッパをかけてくださる社長さんもいらっしゃり、我々も引き締まる思いです。
選手の皆様の今後の活躍に期待し、また「ものづくり大国ニッポン」としての存在が改めて見直され、発展していくことを応援したいと思います。