選手の健闘はすべて金賞級!技能五輪全国大会2022

技能五輪2022大健闘の北海道選手団

2022年11月4日から4日間にわたって開催されました技能五輪全国大会、今年も皆さんよく健闘されました!

今年北海道から出場された選手の競技会場は千葉県幕張メッセと東京都木場公園の二か所。
各種目の健闘をおつたえします。

まずは造園

造園職種だけは昨年と同じ木場公園が会場となりました。
出場選手はこのまめぷろマガジンにも何度もご登場いただいている辻選手です。
昨年より動きに余裕があり、頼もしく成長した様子が素人目にもわかります。
「2日目の竹の作業が練習よりも太くて釘がなかなか刺さらず焦ったけれど、気持ちをうまくリカバリーできました」とメンタル面での成長もみせてくれた辻選手。
毎度のことながら作業中も作業後も、整然とした仕事ぶり。
卒業後は北海道を離れて修行を積まれるそうで、この丁寧な仕事ぶりは今後も生かされることでしょう。

また、東京代表選手は同じ岩見沢農業高校の先輩でした。同じ高校、同じ職場の20年大先輩も応援に駆け付け、北海道魂の一体感を感じました。

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配管

配管職種からは昨年に引き続き2名が出場。働きながら技能を磨き、この日を迎えました。
羽田野選手は水圧試験も堂々クリア。昨年よりも一回り大きくなってこの場に帰ってきました。
所属先である進興工業の社長は「大変でもこういう場にどんどん出して経験させることが大事」とお話くださいました。
これぞ、若者の技能向上を支えるニッポンの中小企業の底力です。

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レストランサービス

こちらも、普段はホテルモントレでサービス業に従事している選手です。
初めての出場で緊張されたことと思いますが、最後までやり抜きました。
オリジナルカクテルはピンクがとても映える、きれいな仕上がりでした。
北海道にも観光客が戻りつつあると言われていますが、沖選手のようなサービス技能の向上に邁進している若者と、彼らを指導する諸先輩方がいれば、お越しになるお客様の北海道ステイはきっと満足いくものとなるはずです。

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建築大工

男女あわせて5名の出場となった建築大工の今年の課題は、例年よりも格段に難しいものでした。
まず製図が複雑で、削りの作業も多かったそうですが、各選手額に汗して2日間闘い抜きました。
競技中の真剣な眼差しとは一転、競技が終われば他県の選手と気さくに健闘をたたえ合い、他選手の技能を純真に尊ぶ姿が印象的でした。
素直な心こそが上達の基本、とよく言われますが、それを体現するのが北海道の選手たちでした。

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家具

家具の町旭川と帯広、北見から、総勢6名の出場を果たした家具職種。
旭川からの応援も厚く、諸先輩方が見守る中、丁寧な仕事の姿勢を崩さず時間いっぱいまで粘りました。
努力の甲斐あって3名が敢闘賞を受賞です。

さて、技能五輪マニアの貴方ならきっとお気づきのはず。
そうです、敢闘賞受賞者の一人である鳥井選手は昨年の技能五輪全国大会では建具部門で出場し、金賞を受賞したあの鳥井選手です。

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建具

過去五大会連続金賞受賞の建具職種といえば、出場選手のプレッシャーは想像に難くありません。
しかし2選手は見事やり遂げました!連続のワンツーフィニッシュです。
古谷選手は昨年銀賞受賞の実力派、佐々木選手も手堅い技術で、両名堂々の入賞を果たしました。
競技中も両選手とも落ち着いた態度で集中し、我々に入賞を確信させるに十分な雄姿を見せてくれました。
閉会式の金賞インタビューでは「これからの仕事にこの経験を活かしたい」と力強く語った古谷選手。
これからのご活躍にも注目をしていきたいですね!

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まめぷろ、応援宣言!

前回大会に引き続き、全国大会の取材に潜り込ませていただきました。
ものづくり大国ニッポンの未来を担う若き技能者の熱意はもちろんのこと、彼らを指導し支える中小企業の方々、各専門大学校の先生、そして地方の技能向上を陰から支える北海道職業能力開発協会や大会主催の中央職業能力開発協会、それぞれの力が集まって今年も素晴らしい大会となりました。
我々まめぷろマガジンはこれからも諸活動の取材を通して若者の育成を応援していきます。

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