ちょっとのぞいてみたくなるお店~元気ショップいこ~る~
札幌駅西口コンコースに位置するこのお店は、障がい者のお店「元気ショップいこ~る」です。運営は札幌市手をつなぐ育成会。北海道内の約170カ所の障害者施設や作業所で作られた手作り品を展示、販売するお店です。
ちょっとのぞいてみたくなるようなお店作りを目指して
元気ショップいこ~るは 2年前に大々的にリニューアルされました。その後、2021年2月には札幌市立大学大学院とコラボをし、ウィンドウまわりのリニューアルにあたって、コンペを実施しました。
今日のこのお店のコンセプトはそのコンペで優勝した作品から生まれたアイディアです。
北海道の形の窓からお店をのぞくと、おいしそうなクッキーや焼き菓子、冷蔵庫の中には豆腐や卵、お漬物も。振り返ると素敵なバッグに小物…様々な商品が夢いっぱいに並んでいます。
「昔は『福祉ショップ』というと、『障がい者がつくったものなので…』というところが前面に出ている、募金感の強いお店作りが一般的でしたが、この度、障がいがあるとかないとかに関わらず、『入ってみたくなるお店』、『手に取りたくなるような商品』を扱っているお店を目指して、リニューアルプロジェクトが進行しました。 」 と事務局の深宮しのぶさんです。
プロジェクト立ち上げの矢先の新型コロナウィルスの襲来、そして感染症対策をしながらのコンペ…
「いこ~る」をもっと人の集まる場所にしたい!という思い、それこそが困難をひとつひとつ乗り越える原動力でした。
また、出展する商品は審査会を経て決まるそうで、「手に取ってもらえるパッケージ」「買いたくなる商品」をになるよう、各事業所にアドバイスをしています。
このような横のつながりと品質向上への努力が、いこ~るに並ぶ商品への安心感と価値をさらに高めています。
実際に商品を制作なさる方々も、ご自身が一生懸命作ったものが「いいね」と言われて買われていく喜びを感じられる、いい循環となっているそうです。
現在、端午の節句推し、ディスプレイにも遊び心満載です
入り口すぐのところにイチオシの特集商品が並んでいました。
新生活スタートの春を迎え、次に来るは「端午の節句」ということで、コーナーはすっかり五月仕様。
日本の歳時記をご家庭でも手軽に取り入れられるアイディアと可愛らしい商品が沢山あります。
また、訪問した時は、「パワフルパネル展」が同時開催中で、ダウン症・自閉症のある方々の輝く姿がパネルになり、店内に展示されていました。
商品と同じ目線の高さに展示されているパネルもあり、宝探しのようにパネルを探せるわくわくも同時に楽しめました。
日々このような工夫をこらしながら、みんなでお店を盛り上げています。
SNSでも積極的に
さて、元気ショップいこ~るにはFaceBookやInstagram、Twitterのアカウントもあります。
投稿の数々を見ているだけでも「ちょっとお店に行ってみたいな」「商品を手にとってみたいな」と思う工夫がたくさんです。
なんとこの写真もプロの手によるものではなく、お母様方の投稿だとか。
本業を別にお持ちで、かつ障がいを持つ子の母でもあり、育成会の役員もされているというお母様方、それだけ聞いてもお忙しいことは想像できますが、その合間を縫って、いこ~るの商品を魅力的に拡散する活動も精力的に行っています。
こまめな更新と丁寧な商品説明で、こちらも、「何度も訪れてみたくなる」というコンセプトそのままの仕上がりになっているので、とても見ごたえがありますよ。
活動の甲斐あって、開設から半年でフォロワーも1,000を超えたといいますから、その人気のほどがわかりますね。
活動はそのほかにもいろいろ
いこ~るの活動は札幌西口のこのお店だけではありません。定期的に出張販売もしています。Arioやイオンのイベントスペースにて行われていますので、札幌駅になかなか行けない方も、週末のお買い物の際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
次の販売は4月24日(土)、25日(日) イオンモール札幌発寒 です。
こちらの様子も次号でお伝えしますのでお楽しみに!
元気ショップいこ~る
〒060-0806 札幌市北区北6条西4丁目 JR札幌駅西コンコース1階
営業時間 10時~19時
定休日 年末年始
HP:https://genkishopequal.jp